日本赤十字病院への転職体験
20代女性理学療法士の日本赤十字病院への転職です。
転職理由
転職理由は人間関係です。
前の病院の人間関係に悩んでいました。
そんな時、地元の日本赤十字病院の募集をみつけ、採用されました。
途中退職者の穴埋めとして、6月の募集だったので、応募人数も少なく、運が良かったと思います。
転職には時期も大事です。こちらの記事も参考にしてください♪
日本赤十字病院はこんなとこ
私の転職先は急性期病院です。
全国に赤十字病院があり、維持期の病院(分院)もあるようです。
日本赤十字病院は国立ではありません。
特別法人です。
税制優遇はあるものの、独立採算で運用されています。
研修医や若手の医師も多いです。手術の件数も多く、診療科もとても充実しています。災害派遣チーム(医師、看護師、薬剤師、事務で構成)を有しており、災害時には全国へ派遣されます。
入職後は、宿泊研修があります。
日本赤十字について、同期入社の県内入職者と一緒に学びます。
その研修で、日本赤十字の職員たる心構えを勉強します。
日本赤十字について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んで下さい♪
就職試験は筆記試験と面接
筆記試験は国家試験問題の過去問から出題されていました。
面接は事務長、リハ科長、リハ部長、リハ主任の4対1面接です。
質問内容は、志望動機や日本赤十字の活動をどう考えているか、就職して何をしていきたいかについて聞かれました。
願書を出す前に一度病院見学へ行きました。
その時の印象が良かったと、入職後に部長から聞きました。
見学の時から、就職試験が始まっていたと感じました。
仕事内容は入院リハビリ
仕事内容は、主に、入院患者のリハビリテーションです。
心臓リハとがんリハは、担当制となっています。
脳血管、呼吸器、運動器を担当します。
自分がどのような疾患を担当したいか上司へ伝えておくと、少し考慮されます。
脳血管は主治医の指示のもと、ギャッジアップから開始です。
麻痺や高次脳の有無を評価し、主治医へ伝えます。
麻痺が軽い場合は、退院可能か、回復期へ転院するかの判断をリハビリへ求められます。
主にSTが高次脳機能障害のスクリーニング検査を実施し、陽性なら転院の必要性を主治医へ連絡しています。
運動器の術後の場合は、回復期への転院となるので、急性期リハビリの内容をサマリーで転院先へ伝達します。
医師はとても多忙なので、担当患者についてゆっくり話す機会は少ないです。
そのため、リスク管理についてはカルテを参照します。
それでも疑問がある場合は、先輩セラピストに相談します。
病棟回診が(月~金。月は運動器回診、火は呼吸器回診など)ありますが、時間がないので強制参加ではないです。
担当患者がいる場合のみ、個人判断で参加します。
取得単位は脳血管疾患ならPT/OT/Sで2単位ずつの計6単位、術後運動器ならPT/OTで2単位ずつの計4単位です。
TKAで、術後膝関節の可動域制限が残るケースでは、午前午後で対応しますが、午後はサービスとなります。
一日平均取得単位は18単位です。
リハビリの取得単位については、ある程度リハビリ内で決められていますので、いつもより時間をかけたからといって、余分に算定することはありません。
少ないリハビリスタッフで多種多様な疾患を対応しているので、その時間で対応しなさいという事だと理解しています。
民間病院なら、リハビリスタッフを増員して売り上げアップを図ると思いますが、リハビリの増員は許可が下りないようです。
スタッフが産休や、病気で長期休暇となった場合は、非常勤の契約社員扱いでスタッフの求人をだします。
しかし、契約社員なので、就職してきません。
余分にスタッフがいない分、一人欠員が出ると、とても忙しくなります。
日本赤十字病院ならではだと思いますが、全職員を対象とした災害時の研修が年数回行われます。
トリアージの方法や、災害時の各部署の動作確認といった内容です。
リハビリ内で勉強会は開かれていません。
そのため、若手スタッフで業務終了後に集まって不定期で勉強会を開催しています。
医師や看護師は研究・学会発表を定期的に行っていますが、リハビリは行っていません。
医師と連携して研究をする体制もないです。
就職して海外へ医療スタッフとして派遣されるのかと問われた事がありますが、リハビリスタッフは派遣されません。
雇用条件は安定
給料体制は国家公務員に準じた等級表で決まります。
給料交渉などはなく、以前の年収も聞かれませんでした。
経験年数を等級表にあてはめられます。
昇給は、基本的に3-4等級上がっていきます。
人事考課はありませんので、在籍すればそれだけ昇給していきます。
賞与は4.2-4.5倍で変動します。
福利厚生は、住宅手当、扶養手当、通勤手当、残業手当です。
外部の勉強会や学会へ参加する際には、全額補助がでます。(2年間5回までは全額補助)
発表した場合は、さらに上乗せして補助がついてきます。
土日の勉強会や学会参加は出張扱いで、休日手当が支給されます。
社会保険は、日本赤十字健康保険組合です。
メリットとして、検診を安く受けられたり、保険料率も協会けんぽと比べて安いと聞きます。
日本赤十字病院への転職を考えている人へ
日本赤十字におけるリハビリ科の認知度はとても低いです。
スタッフ数も少ないですし、主治医もリハ処方を出して終わりです。
日本赤十字病院の売り上げは手術や病棟、検診業務が占めています。
リハスタッフのモチベーションは高いとは言えません。
人事考課もなく、一定の昇給が保障されているのが原因だと思います。
しかし、勉強会費や出張費の支給があるので、技術向上は自分次第です。
リハビリの求人は少ないです。新卒しか採用しない日赤病院もあります。求人がでたら、すぐに応募した方がいいと思います。
まとめ
- 日本赤十字社の心構えを教えられる
- 給与や昇給、福利厚生が充実
- 病院の求人が少なく、タイミングが大事
日本赤十字病院は全国にありますが、民間病院と比べて求人が少ないです。
転職するためには、情報を集める事が重要です。
転職サイトへ多数登録しておく事をお勧めします。
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