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私立大学(リハビリテーション学科)の転職体験談
30代男性理学療法士さんに私立大学のお仕事、転職体験を伺いました。
臨床とは全く異なる仕事内容なので、とても参考になりました。
今や私立大学は狭き門です。
学歴、経歴、そしてタイミングが合わなければ、私立大学へ入職することは難しいです。
転職のきっかけは養成校での教育志望
私はPTの養成校(専門学校)で5年程、教員として勤務していました。
教員の間に大学院へ進学し、修士を取得しました。
その後、生徒数の減少や大学校が増えてきた事で、専門学校で働くことに不安を抱いていました 教育畑が長くなり、臨床で働く自信もなく、何より養成校での教育を続けたいと思っていました。
そんな時、私立大学の募集を見て、私立の大学へ転職しました。
私立大学は講義と研究
学校法人が運営する理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の養成大学校です。
専門学校との違いとして、研究活動があります。
博士号を取得している先生も多いです。
また、大学毎に基準は違いますが、数年単位で結果を残さないと契約を更新できません(クビです)。
就職試験は面接と模擬授業
私立大学の就職試験はいくつか種類があります。
学部生から上がる場合は筆記もあります。
私は社会人枠での就職試験でした。
試験内容は面接と模擬授業のプレゼンテーションでした。
面接は志望動機、大学で何をしたいのか、大学の教育をどう考えているかを聞かれました。
大学もグローバル化を意識しており、英語で面接を行う大学もあると聞きました。
模擬授業は20分で、内部障害の授業を選択して行いました。
他の大学から転職する場合は、自分の行っている研究のプレゼンテーションになることもあるようです。
仕事の内容は教育と研究
教育は学部生の講義、進路相談、就職相談、実習対応、卒業研究です。
学部生は学年毎の担任制ではなく、研究グループ(講座やゼミと呼ぶ所もあります)を作り、担当していく形です。
研究に興味のある学生は、1年制から所属する人もいますが、大半は3年制で所属します。
研究は自分の行いたい研究の計画書を大学へ提出し、倫理委員会や教授の許可を得て行えます。
研究をするには資金が必要です。
大学は資金が潤沢ではありません。
そのため、外部資金を調達する必要があります。
科学研究費や学会の助成金を取得し、実験を行っていきます。
やりたい研究を見つけても、それを実現させることは容易ではありません。
雇用条件は大学の規定通り
土日、祝日休です。
勤務時間は8:30-17:15です。
実験や試験問題作成などで遅くなる事もあるため、出勤時間は優遇されます。
給料は等級制です。
給料体制は大学毎で違います。
私は給料交渉を行わなかったので、前職場の給料を参考に算出されました。
昇給は役職が上がれば号が上がり、変わらなければ等級が上がります。
福利厚生は住宅手当、通勤手当、扶養手当です。
社会保険は私学共済です。
私学共済のメリットについてはこちらの記事を参考にしてください♪
大学の役職は、上から順に教授、準教授、講師、助教授、嘱託です。
私は修士を取得していたので講師からのスタートでした。
前にも述べましたが、大学は終身雇用ではありません。
厳しい大学は1年毎に結果を求められます。
論文や教育実績を残し続けなければ、クビです。
私も転職して1年後に、公立大学大学院(後期課程)へ入学し博士号を取得しました。
教育実績は評価しにくい点が多いため、やはり研究を行い、論文をどれだけ学会誌に採用されたのかが重要になってきます。
私立大学への就職を考えている人へ
教育と研究に興味がある人はお勧めします。
就職するためには修士は最低持っていないと書類で弾かれます。
私は運よく修士で就職する事ができましたが、今は博士号の取得を条件にしている大学も多いです。
まとめ
- 私立大学の仕事は教育と研究。
- 研究は自分のしたいテーマを行うが、資金調達が大変。
- 給料は大学毎に違うので、事前に調査が必要 。
職場は一刻も早く人材が必要な時に求人サイトで募集をかけます。
転職は早いもの勝ちです。
良い職場を逃さないコツは、より多くの求人サイトに登録し、情報を集める事です。
こちらの記事を参考にしてください♪
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