群馬県
群馬県は草津温泉や富岡製糸場、だるま(高崎)が有名です。上越新幹線を利用すると東京~高崎まで約50分の距離にあります。東南アジアから出稼ぎにきた在日外国人が多いです。群馬県は医療資源に偏りがあります。県庁所在地の前橋市に超急性期病院が集中しており、医療圏の連携が重要です。この記事では、高齢化や医療の充実度から、今後の群馬県の医療情勢を考えていきます。
人口と高齢化
(平成31年2月現在)
世帯数:799,503
総人口:1,945,990 人
男性:961,33 人
女性:984,653 人
群馬県の将来人口推移
高齢化率
28.9%(2018年)
2015 | 2020 | 2025 | |
群馬 | 27.6% | 30.1% | 31.3% |
全国 | 26.6% | 29.1% | 30.1% |
医療の現状
2015年 | 2025年
必要病床数 |
|
総病床数 | 14,131.8 | 17,578 |
高度急性期 | 1,209.1 | 1,700 |
急性期 | 4,038.7 | 5,472 |
回復期 | 5,130.5 | 6,067 |
維持期 | 3,753.4 | 4,339 |
本県の2025年における必要病床数は合計で17,578床となり、医療機能別にみると、高度急性期は1,700床、急性期は5,472床、回復期は6,067床、慢性期は4,339床となります。
群馬県は11の医療構想区域に分かれており、それぞれの患者間の流出入や、人口推計、医師、看護師、リハビリテーション専門職の充実度を見ていきます。
前橋構想区域
舞橋構想区域の予想人口推移
前橋構想区域の平成3 7年( 2 02 5年) における将来推計人口を平成2 5年( 2 0 1 3年) と比較すると、総人口は5 . 5 % 減少する一方で、7 5歳以上人口は4 0 . 0% 増加すると見込まれています。また、平成5 2年( 20 4 0年) までの将来推計人口の推移を見ると、総人口は減少し続け、増加傾向にあった7 5歳以上人口も2 035年頃にピークを迎えて減少に転じると見込まれています。
医療従事者(人口10、万対)
医師 | 看護師
(病院) |
理学療法士 | 作業療法士 | 言語聴覚士 | |
前橋 |
432.1 |
888.5 | 50.6 | 31.6 |
9.5 |
群馬 |
218.9 | 582.4 | 53.4 | 32.4 |
12.3 |
前橋市では、医師、看護師は需要が少なくなっています。
しかし、リハビリテーション専門職は人手不足となっています。
今後回復期病棟も不足してくる試算となっているため、転職するなら今~2025年までだと考えられます。
医療需要の推移
高度急性期から慢性期までのすべての医療機能で増加します。特に、回復期の医療需要の増加率が最も高く、2 01 3年度の医療需要と比較すると、18 . 1% 増加する見込みです。また、在宅医療等の医療需要( 患者住所地ベース) は、2 0 2 5年度には、2 ,07 7.2人/ 日になると見込まれ、201 3年度の医療需要( 医療機関所在地ベース) と比較すると38.8% 増加します。前橋構想区域は、現状の医療機能の状況やこれに伴う他の構想区域との役割分担等により、引き続き高度急性期、急性期及び回復期の流入患者への対応が期待されています。一方で、慢性期の医療需要は、隣接する高崎・安中構想区域等への流出が見られます
渋川構想区域
渋川構想区域の平成3 7年( 2 02 5年) における将来推計人口を平成2 5年( 2 0 1 3年) と比較すると、総人口は8 . 0 % 減少する一方で、7 5歳以上人口は3 2 . 6% 増加すると見込まれています。また、平成5 2年( 2 04 0年) までの将来推計人口の推移を見ると、総人口は減少し続け、増加傾向にあった7 5歳以上人口も20 35年頃にピークを迎えて減少に転じると見込まれています。
医療従事者(人口10万対)
医師 | 看護師
(病院) |
理学療法士 | 作業療法士 | 言語聴覚士 | |
渋川 |
195.0 |
704.8 | 39.7 | 32.2 |
6.1 |
群馬 |
218.9 |
582.4 | 53.4 | 32.4 |
12.3 |
医療需要の推移
高度急性期・急性期及び回復期は前橋構想区域への流出が多く、高崎・安中及び吾妻の各構想区域との間の流出入も見られます。一方で、慢性期は、前橋構想区域からの流入、高崎・安中構想区域への流出が見られます。回復期の医療需要の増加率が高く、2 0 13年度の医療需要と比較すると、1 9. 5% 増加する見込みです。
伊勢崎構想区域
伊勢崎構想区域の平成3 7年( 2 0 2 5 年)における将来推計人口を平成2 5年( 2 0 1 3年) と比較すると、総人口は1 . 7% 減少となる一方で、7 5 歳以上の人口は4 5 . 4 % 増加すると見込まれています。
2 0 2 5 年までの総人口の減少率は県内の構想区域の中で最も小さくなっていますが、75歳以上人口の増加率は県内で2 番目に大きくなっています。
また、平成5 2年( 2 04 0年) までの将来推計人口の推移を見ると、総人口は減少し続けますが、7 5歳以上人口は2 0 40年まで増加し続けると見込まれています。
医療従事者(人口10万対)
医師 | 看護師
(病院) |
理学療法士 | 作業療法士 | 言語聴覚士 | |
伊勢崎 |
170.7 |
548.9 | 53.5 | 37.9 |
11.9 |
群馬 |
218.9 |
582.4 | 53.4 | 32.4 |
12.3 |
医療需要の推移
医療機能別に見ると、高度急性期及び急性期は前橋構想区域への流出が多い一方で、埼玉県北部、太田・館林及び桐生の各構想区域からの流入も見られます。また、回復期は埼玉県北部構想区域からの流入が多く、慢性期は太田・館林構想区域からの流入が多い状況となっています。20 2 5年度までの医療機能別の医療需要は、高度急性期から慢性期までのすべての医療機能で増加します。特に、回復期の医療需要の増加率が最も高く、2 01 3年度の医療需要と比較すると、24 . 9% 増加する見込みです。
高崎・安中構想
高崎・安中構想区域の平成37年( 2 025年)における将来推計人口を平成25年( 2013年)と比較すると、総人口は3 . 9 % 減少する一方で、7 5歳以上人口は4 2 . 5% 増加すると見込まれています。
また、平成5 2年( 2 04 0年) までの将来推計人口の推移を見ると、総人口は減少し続け、増加傾向にあった7 5歳以上人口も20 30年頃にピークを迎えて減少に転じる見込みです。
医療従事者(人口10万対)
医師 | 看護師
(病院) |
理学療法士 | 作業療法士 | 言語聴覚士 | |
高崎
安中 |
198.2 |
424.8 | 49.0 | 32.3 |
14.5 |
群馬 |
218.9 |
582.4 | 53.4 | 32.4 |
12.3 |
医療需要の推移
医療機能別に見ると、高度急性期、急性期は前橋構想区域への流出が多く、藤岡及び富岡の各構想区域への流出も見られます。
2025年度までの医療機能別の医療需要は、高度急性期から慢性期まですべての医療機能で増加します。
特に、回復期の医療需要の増加率が最も高く、2 01 3年度の医療需要と比較すると、2 4. 0% 増加する見込みです。
藤岡
藤岡構想区域の平成3 7年( 2 02 5年) における将来推計人口を平成2 5年( 2 0 1 3年) と比較すると、総人口は9 . 1 % 減少する一方で、7 5歳以上人口は3 3 . 8% 増加すると見込まれています。
また、平成5 2年( 20 4 0年) までの将来推計人口の推移を見ると、総人口は減少し続け、増加傾向にあった7 5歳以上人口も2 030年頃にピークを迎えて減少に転じる見込みです。
医療従事者(人口10万対)
医師 | 看護師
(病院) |
理学療法士 | 作業療法士 | 言語聴覚士 | |
藤岡 |
218.1 |
632.0 | 66.4 | 30.9 |
14.6 |
群馬 |
218.9 |
582.4 | 53.4 | 32.4 |
12.3 |
医療需要の推移
高度急性期、急性期及び回復期は埼玉県北部構想区域からの流入が多く、慢性期は、高崎・安中構想区域との流出入が最も多い状況です
回復期の医療需要の増加率が最も高く、2 01 3年度の医療需要と比較すると、22 .3% 増加する見込みです。
富岡
富岡構想区域の平成3 7年( 2 0 2 5 年) における将来推計人口を平成25年( 20 13年)と比較すると、総人口は1 2 . 6% 減少する一方で、7 5 歳以上人口は1 9 . 2 % 増加すると見込まれています。
0~ 64 歳の人口の減少率は、県内の構想区域で2 番目に大きくなっています。
医療従事者(人口10万対)
医師 | 看護師
(病院) |
理学療法士 | 作業療法士 | 言語聴覚士 | |
富岡 |
205.1 |
669.5 | 41.3 | 49.2 |
12.3 |
群馬 |
218.9 |
582.4 | 53.4 | 32.4 |
12.3 |
医療需要の推移
高崎・安中構想区域からの流入が多く、前橋構想区域への流出、藤岡構想区域からの流入も見られます。回復期の医療需要の増加率が最も高く、2 0 1 3年度の医療需要と比較すると、8. 0% 増加する見込みです。
吾妻
吾妻構想区域の平成3 7年( 2 0 2 5年) における将来推計人口を平成2 5年度( 2 0 13年)と比較すると、総人口は1 6 . 0% 減少する一方で、7 5歳以上人口は1 0 . 8% 増加すると見込まれています。2 0 2 5年までの総人口と0~ 64歳の人口の減少率は県内の構想区域の中で最も大きくなっています。また、平成5 2年( 2 0 40年) までの将来推計人口の推移を見ると、総人口は減少し続け、増加傾向にあった7 5歳以上人口も2030年頃にピークを迎えて減少に転じる見込みです。
医療従事者(人口10万対)
医師 | 看護師
(病院) |
理学療法士 | 作業療法士 | 言語聴覚士 | |
吾妻 |
142.7 |
559.8 | 142.0 | 95.7 |
31.3 |
群馬 |
218.9 |
582.4 | 53.4 | 32.4 |
12.3 |
医療需要の推移
高度急性期、急性期は前橋構想区域への流出が最も多く、渋川及び沼田の各構想区域への流出も見られます。一方で、回復期は、前橋、渋川及び沼田の各構想区域からの流入が見られ、慢性期は渋川、沼田の各構想区域への流出が見られます。
沼田
沼田構想区域の平成3 7年( 2 0 2 5年) における将来推計人口を平成25年( 2 0 1 3年) と比較すると、総人口は1 3 . 1% 減少する一方で、7 5歳以上人口は1 0 . 6% 増加すると見込まれています。
2 0 2 5年までの総人口の減少率は県内の構想区域の中で2 番目に大きくなっています。
また、平成5 2年( 2 04 0年) までの将来推計人口の推移を見ると、総人口は減少し続け、増加傾向にあった7 5歳以上人口も20 3 0年頃にピークを迎えて減少に転じる見込みです
医療従事者(人口10万対)
医師 | 看護師
(病院) |
理学療法士 | 作業療法士 | 言語聴覚士 | |
沼田 |
163.5 |
568.0 | 90.3 | 39.3 |
24.9 |
群馬 |
218.9 |
582.4 | 53.4 | 32.4 |
12.3 |
医療需要の推移
高度急性期、急性期は前橋構想区域への流出、吾妻構想区域からの流入が見られます。
一方で、回復期は、前橋及び吾妻の各構想区域への流出が見られ、慢性期は吾妻構想区域からの流入が見られます。
20 2 5年度までの医療機能別の医療需要は、慢性期では減少しますが、それ以外の医療機能についてはほぼ横ばいで推移することが見込まれます。
桐生
生構想区域の平成3 7年( 2 02 5年) における将来人口推計を平成2 5年( 2 0 1 3年) と比較すると、総人口は1 1 . 5% 減少する一方で、7 5歳以上人口は2 8 . 9% 増加すると見込まれています。また、平成5 2年( 20 4 0年) までの将来推計人口の推移を見ると、総人口は減少し続け、増加傾向にあった7 5歳以上人口も2 030年頃にピークを迎えて減少に転じると見込まれています。
医療従事者(人口10万対)
医師 | 看護師
(病院) |
理学療法士 | 作業療法士 | 言語聴覚士 | |
桐生 | 188.7 | 571.9 | 67.0 | 21.5 | 12.2 |
群馬 | 218.9 | 582.4 | 53.4 | 32.4 | 12.3 |
医療需要の推移
急性期及び回復期は前橋構想区域や伊勢崎構想区域への流出や太田・館林構想区域からの流入が見られるほか、回復期では栃木県両毛構想区域からの流入も見られます。
慢性期は太田・館林構想区域からの流入が最も多くなっています。
回復期の医療需要の増加率が高く、20 1 3年度の医療需要と比較すると、1 5 .9% 増加する見込みです。
太田・館林
太田・館林構想区域の平成37年( 2 025年)における将来推計人口を平成25年( 2 013年)と比較すると、総人口は5 . 1 % 減少する一方で、7 5歳以上人口は5 2 . 6% 増加すると見込まれています。2 0 2 5年までの7 5歳以上の人口の増加率は県内で最も大きくなっています。また、平成5 2年( 2 04 0年) までの将来推計人口の推移を見ると、総人口は減少し続け、増加傾向にあった7 5歳以上人口も20 30年頃にピークを迎えて減少に転じると見込まれています。
医療従事者(人口10万対)
医師 | 看護師
(病院) |
理学療法士 | 作業療法士 | 言語聴覚士 | |
太田
館林 |
136.2 | 466.7 | 38.3 | 21.2 | 8.2 |
群馬 | 218.9 | 582.4 | 53.4 | 32.4 | 12.3 |
医療需要の推移
高度急性期及び急性期は埼玉県北部構想区域からの流入が多い一方で、栃木県両毛構想区域への流出も見られます。
20 2 5年度までの医療機能別の医療需要は、高度急性期から慢性期までのすべての医療機能で増加します。特に、回復期の医療需要の増加率が最も高く、2 01 3年度の医療需要と比較すると、26 . 0% 増加する見込みです。
群馬の全国ランキングベスト3圏内
- 在日外国人数
- 乳酸菌飲料消費量
- きゅうり消費量
- マグロ消費量
- 弁当消費量
県民生
- 短気
- 義理人情に厚い
- 駆け引き下手
- 飽きやすい
- 気分屋
- 気が強い
- 明るい
- 活発
群馬県民の年収
<平成25年>
平均年収:441万円
平均年齢:42.4歳
平均勤続年数:12.3年
※統計元:厚生労働省「平成25年賃金構造基本統計調査」
まとめ
群馬県は自然豊かで温泉が有名です。今後は高齢化が急速に進んでいきます。医療構想区域も多く、それぞれの特徴があり、自治体間の医療連携が必要です。医師、看護師は、前橋と藤岡に集まっています。一方で、リハビリテーション専門職は、沼田や吾妻へ多く就職しています。医師数、看護師数に比例して理学療法士・作業療法士・言語聴覚士も増えていきますが、群馬県では隔たりが生まれています。
そのため、リハビリテーション専門職にとって前橋市や藤岡区域は求人が多くなっています。
群馬県前橋市は、リハビリの求人が多い県庁所在地です。
前橋市への転職を考えている方は、まずこちらの記事を読んでみて下さい。
転職のコツや給料を上げるための方法を載せています♪
コメント
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