専門学校(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士養成校)への転職体験談
30代男性の転職体験です。
転職のきっかけは基礎の再学習
私は総合病院、療養病院に勤務7年目で、専門学校時代の教員からの紹介で専門学校へ転職しました。
求人情報を見に専門学校へ行った所、教員から専門学校への就職を勧められました。
私も想定外の勧誘に驚きましたが、解剖や生理学を一度勉強し直したいと考えていた事もあり、教員へ転職しました。
専門学校の施設基準では、生徒数に対して教員を一定数確保する必要があり、転職も多いので常に一定数の求人があります。
専門学校の教員転職は知り合いの紹介が多いですが、転職サイトのエージェントを使って転職する人もいます。
専門学校の業務は多い
学校法人の運営する
PT・OT・STの4年制専門学校です。
担任制でクラスを受け持ちつつ、全学年へ授業を行います。
実習地対応や就職活動支援など、業務は多岐に渡ります。
就職試験は面接のみ
1:4面接で、面接官は学校長、事務長、教務部長、学科長。
面接内容は教員志望の理由や、この学校でやりたい事、今までどのような業務をしていたか、あなたを雇う事でのメリットは何かなどを聞かれました。
仕事は担任業務と講義
担任制で、最初は1年生を受け持ちました。
就職が決まり、新学期前から受け持つ授業が伝えられましたが、講義資料の引継ぎはなかったです。
そのため、先輩方に資料作成について聞きましたが、結局は授業も担当制なので、内容については自分で作り上げていく必要がありました。
担任業務は、例えば学生が事故した際の報告書作成や成績不良学生の保護者との面談などがあります。
学校行事の運営なども担任の責任で行われています。
年に1度行われる専門学校体育大会の引率も業務の一つです。
授業は前期、後期とも週9コマペースです。
初年度は授業の準備に多くの時間を費やしました。
資料やパワポ作成に時間がかかり、学校に残る事も多かったです。
2年目からは資料作成の時間が大幅に減るので、時間の余裕がでてきます。
毎年、カリキュラム改定や人事異動、退職などに受け持つ教科が少し変わりますが。
実習に関しては実習地訪問があり、担当が振り分けられます。
実習に問題がある学生は、担任が実習先へ赴きます。
基本的には学生が辞めたい意思がない限りは続けるように実習地の先生と話し合います。
他に、入試や卒業式が日曜にありますが、それらは代休を取ります。
夏休みや冬休みも通常通り出勤です。
土曜日出勤の際は、授業か授業準備に使います。
専門学校教員は、PT/OT/ST協会の仕事に携わる人が多いです。
対外的な活動は積極的に行うように促されます。
病院は目標取得単位といったノルマがありますが、教員はありません。
入学者数や退学者数、留年者数、合格率の目標設定数値はありますが、達成できないことでの責任は学務長や学科長以外はないです。
雇用条件は出身校により変動
日曜、祝日は休み。
土曜日は月1回交代で出勤します。
勤務時間は8:30-17:70、休憩は各々でとります。
給料は卒業生という事でいくらという算出方法でしたが、病院より年収は高いです。
卒業生は初任給を安く、昇給額を大きく設定されていました。
昇給は人事考課制で、初年度は5000円でした。
転職時の給料交渉は難しそうでした。
福利厚生は交通手当、住宅手当です。残業手当なく、基本給に含まれているらしいです。
学会発表の際は旅費、交通費は学校から全額補助がでます。
保険は私学共済です。
厚生年金に比べると、年金受給額は多くなります。
副業は学校へ申告することになっています。
協会関係の仕事や臨床と関わる仕事などは許可されます。
専門学校教員の年収
2017年の専門学校教員の年収データです。
男 | 女 | 合計 | |
---|---|---|---|
平均年齢 | 44.0歳 | 42.4歳 | 43.2歳 |
勤続年数 | 11.7年 | 8.1年 | 10.0年 |
労働時間 | 168時間 | 169時間 | 168時間 |
超過実労働時間 | 7時間 | 4時間 | 6時間 |
平均月収 | 37万7300円 | 32万4600円 | 35万1400円 |
平均賞与(ボーナス) | 94万4400円 | 80万6900円 | 87万6900円 |
平均年収 | 547万2000円 | 470万2100円 | 509万3700円 |
専門学校への就職を考えている人へ
教員は勉強のできる人や向上心のある人に向いている分野だと思っていました。
教員職は学生に教えるために常に勉強が必要なので、真面目にコツコツ仕事をこなす人も向いていると思います。
臨床の勉強は休みに研修会に行っているので趣味の一つだったのですが、教員職の勉強は仕事の一つだと思いました。
対外活動の多さも教員職の特徴です。
病院勤務では出来ない体験も多いです。
臨床にはいつでも戻れるので、一度チャレンジしても良いと思います。
専門学校まとめ
- 授業の準備が大変だが、2年目からは時間の余裕が生まれる。
- 対外活動が多く、臨床にはない経験ができる。
- 給料は病院より高い。私学共済で退職金も多い。
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