重度心身障がい児領域への転職体験

20代後半、男性作業療法士に重度心身障がい児のお仕事についてお話を聞きました。

小児領域は理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の仕事の中でも特殊な領域です。

一生関わる事がないセラピストも多いので、小児領域の体験談はとても貴重だと思います。

小児領域の仕事、小児領域への転職理由、福利厚生などについて語っていただきました。

転職のきっかけは小児・発達領域への興味

私は臨床8年目で、民間の総合病院から社会福祉法人の小児発達、重症心身障がい児者の病院へ転職しました。

総合病院で脳卒中高齢者のリハビリを多く担当する中で、脳科学、発達学について勉強し、徐々に小児領域のリハビリへ興味を持ちました。

しかし、小児領域のリハビリを実施している病院や施設は少なく、離職率も低い為、小児領域の募集は少なかったです。

県内の就職を諦め、転職サイトを通して、県外の病院へ転職しました。

就職試験は就職試験は面接のみ

1:5面接で、面接官は理事長、院長、事務長、リハ科部長、看護部長でした。

面接内容は、志望動機や履歴書から質問が多かったです。

重度心身障がい児者病院は社会福祉法人

社会福祉法人が運営する病院＋小児施設です。

病床は120床あり、リハビリスタッフは約10名です。

スタッフの年齢層は平均40代で、女性セラピストが多いです。

他の小児施設も女性セラピストが多い気がします。

社会福祉法人って？詳しく知りたい方はこちらを参考に♪

仕事の内容は外来と入院児

小児発達の外来と、重症心身障がい児者の入院患者を担当しています。

小児外来の予定を優先にし、空いた時間で重症心身障がい児者のリハビリを行います。

小児発達外来は基本2単位で、重度心身障がい児者を2-3単位で対応します。

スタッフの平均取得単位数は18単位で、残業はほとんどしません。

転職した当初は、高齢者のリハビリテーションとの違いに戸惑う事ばかりでした。

リハプログラムも遊びを取り入れたアプローチを実践しましたが、小児は集中力が持続せず、訓練途中で逃げ出す事もあり、上手く行えませんでした。

両親や提携する保育園からの質問に答える際も、知識と経験が乏しいので苦労しました。

ですが、疑問や不安な事は先輩セラピストへ相談できますし、小児領域の研修も月1-2回開催され、他施設のセラピストとのディスカッションできる機会も多いです。

重症心身障がい児者は基本的に退院する事はありません。

回復期病棟や地域包括病棟のように期限が決まってないので、関わりは長期間です。

3ヵ月に１度の頻度で、両親や後見人を含めたカンファレンスを行い、その場で方向性を修正していきます。

雇用条件は充実した福利厚生

勤務時間は8:30~17:30。

休みは土日、祝日休で、土曜日は１人だけ交代で出勤します。

基本給は等級制で、免許取得からの年数を参考にされましたが、前の職場より大幅にあがりました。

福利厚生も充実しており、住宅手当、通勤手当、扶養手当、残業手当、資格手当が付いています。

昇給は人事考課が反映され、昇給は4000-5000円と大きいです。

社会保険は、協会けんぽになります。

”協会けんぽ””とは？メリットや保障内について詳しく知りたい人はこちらを参考に♪

重度心身障害がい者・小児領域への転職を考えている人へ

新たに小児領域へ転職する事に不安を抱えている人もいると思いますが、就職すれば知識や技術は身についています。

子供が好きだから就職したスタッフも居れば、発達を勉強したくて就職するスタッフも居ます。

小児領域の病院や施設へ就職すると、身体障害者（高齢者）領域の病院や施設へ転職する人は少ないです。

そのため小児領域への転職は、人生のターニングポイントになると思います。

まとめ

小児領域は遊びを取り入れたリハビリテーションが必要となる
福利厚生が充実しており、昇給も高い
そのため離職率が低く、求人が少ない

転職を考えている方へ

離職率の低い小児領域の中で、条件に合った転職先を見つけるのは大変です。

自分で求人を探し、病院や施設へ電話しなければいけません。

給料交渉は度胸と駆け引きが必要です。

それらを全てお任せ（代行）できるのが、転職サイトです。

転職のプロである転職エージェントを活用して下さいね！

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